「準太」
「なに?」
「あのさ、」
「だからなにって」
「別れよう」
「・・・は?」


耳を疑った。だって昨日も一緒に帰って、いつもみたいにくだらない話をして、
今だっていつもみたいに屋上で一緒に昼ご飯を食べて。


「なん、で」


なんでだよ、と呟いた。
納得いくか、そんなの。


「もう自信ないの、準太と一緒にいるのが」
・・・」
「だって準太いつも私は二番目で、・・・わかってる、わかってるんだけど」
「二番目って、そんな、」
「準太は私より・・・」
「・・・
「もう自信ないよ・・・準太カッコイイし、すごくモテるし」
「・・・」
「私なんか準太に似合わないよ!!」
!」
「だから、だから別れる!」
「準太なんか準太なんかっ・・・」
「野球と結婚しちゃえばいいんだ!」
「・・・ぶはっ!!」
「な、なんで笑うの?!」
「だっておま、野球って・・・ック」



肩を震わせて笑う準太をキッと睨む


「私は本気なの!別れるからっ!」
「ま、まて、っあはは!!」
「準太のあほー!」


本気なんだから!



(野球より私の方が・・・好き?)(さあ、どっちだと思う?)