「準太何みてるの?」
「え、えーあー、何も」
「・・・(嘘だ)」
「ほら早く行くぞ!映画始まるから!」
「(ピーン)わかった・・・」
「え」
「準太あの女の人見てたんでしょ!あの人!」
「おい指さすな!わかったわかったごめん!見た、見てた!」
「わかったわかったって何よー!準太のあほー!」
「だからごめんって!」
「じゃあなんであの人見てたの?」
「・・・」
「じゅーんーたー」
「わかったって言うから!言うから睨むなよ!」
「じゃあどうぞ」
「赤のハイヒールに柄付きの黒タイツって、」
「って?」
「・・・」
「セクシー?色っぽい?ムラムラする?」
「・・・ムラムラは思ってねーし」
「やっぱり!準太の助平!」
「助平!?なにがだよ!」
「私っていうかわいいかわいい彼女がいるっていうのに他の女の人にムラムラす
るなんてぇ!」
「しょうがないだろー!?」
「開き直り!?しんじらんないー!」
「しょうがねーよ!健全な男子高校生なんだからよ!」
「うっわ最悪最低ー!準太の万年発情期男!」
「おっま、こんな道の真ん中でんなこと叫ぶなよしんじらんねー!」
「信じらんないのは準太でしょー!?どーせ私はセクシーじゃないよっ!」
「・・・」
「なによっ」
さ、」
「な、に」
「それって嫉妬、」
「さー早く行こう!映画始まっちゃう!!」


赤いヒール黒タイツ



(結局俺らはバカップル)