音楽チョコレート携帯パソコン自転車フルートピッコロ大河ドラマお笑い番組GO!GO!7188のこいのうたに考え事、哲学に心理テスト京都奈良寺神社に吹奏楽パフェ現代文日本史(幕末限定)あと最高にきてるのはチュートリアル徳井義美さん。でもそれより大好きなのが一つ。

「総悟!」
「なんでェか」
「ひどっすみませんねっあの子じゃなくて!」

言っちゃった自分の馬鹿、馬鹿馬鹿馬鹿!何墓穴掘ってんのよ!分かってるじゃない総悟の目には私は映ってないって事ぐらい!!なのに何自分で自分を落とすような事言ってんの!あーもう馬鹿!

焼きそばパン神楽ちゃんと喧嘩人をからかう事剣道炭酸坂道を自転車で駆け降りる事土方くんをからかって遊ぶ事女子ボクシングそして以外にも勉強。そしてあの子。これは総悟の好きなモノ。この中に私はいない。私の好きなモノに総悟はいるのに総悟の好きなモノに私はいない。いくらさがしたって、見つかる事は一生ない。

「うっせーの癖に生意気でィ、あ、その炭酸一口よこせ」
「なんで、やだよ買ったばっかりだもん」
「おまえの物は俺の物、俺の物は俺の物でィ」
「なにそのジャイアニズム!」

ぎゃあぎゃあ言い合っているうちに手に持っていた買ったばかりの新商品の炭酸飲料は総悟の手に渡った。ぷしっ、と音を立てて開けられた蓋を片手に総悟はぐびぐび飲んだ。あまりの飲みっぷりに言葉がでない。(コレ、炭酸だよね?)

「あー、微妙」
「半分以上飲んどいてそーゆー事言うか」
「正直者なんでね、どーも」
「ああ総悟くんは正直者でございますぅー」

捻くれた声を出してふんっと廊下を見たらあの子がいた。いきなり止まった私を不審に思ったのか(は知らないけど)総悟も私の見ている方を見た。あ、と小さく呟いた総悟と廊下にいたあの子の視線が合った。ら、あの子が顔を赤く染めて総悟から目を背けた。ああそーゆーことねあんたも、好きなのね、総悟の事。なによ最初から勝ち目ないじゃない、私。嗚呼いやんなる。あの子の好きなモノはわからないけどとりあえず好きなモノの中に総悟はいるんだろう。

「・・・うざ」
「あ?何か言ったかィ?」
「なにも」
「あっそ」

腹立ってきた。なによ両思いならとっとと告白して付き合っちゃえばいいじゃないのよ。馬鹿みたい!

「・・・あの子のこと好きなくせに、」




一方通行トライアングル

(1番馬鹿なのはこの私)